地震保険って必要?補償対象と保険料について
最近、地震が続いてますよね。
北海道では「北海道胆振東部地震」でたくさんの家屋に被害がでました。
札幌でも一部家屋では地震による影響が起こっているようです。
そんな中最近注目され始めているのが、「地震保険」です。
名前の通り地震の被害による資産の損失を補填してくれる保険です。
地震が続いたことで、2019年1月に地震保険が改定されました。
今関心が高まっている地震保険の補償対象や保険料についてご紹介します。
- 日本の地震リスクは?
- 地震が起きた時の国からの補償
- 地震保険は火災保険とセット
- 地震保険は何を補償してくれるの?
- 地震保険の契約金額
- 地震保険の保険料
- いくらもらえるのか
- 保険期間
- 地震保険がある保険会社
- 日々の備えもしておこう
- まとめ
日本の地震リスクは?
日本は外国に比べて自然災害が多い国です。
なんと、マグニチュード6以上の地震の約2割が日本で起こっています(内閣府防災情報 より)。
現在、もっとも恐れられているのが「南海トラフ巨大地震」と呼ばれるものです。
関東から九州にかけて、マグニチュード8以上となる地震が起こり、10m規模の大津波が起こると予想されています。
地震の怖いところは家屋の倒壊もありますが、津波による被害も甚大だということです。
10m規模の大津波が起こるとビルの屋上にいても助からない可能性があります。
日本で起こる地震の中でも最大級の被害が予想されており、政府は国難とも呼べる「巨大災害」と位置づけています。
現在の技術では正確な地震予測は困難とされているため、政府は防災マップの作成など被害を最小限に抑える対策を推進しています。
さて、この「南海トラフ巨大地震」ですが、今後30年間で発生する確率は70~80%と言われています。
被害想定は国民の半分が被災者となると想定されています。
え、日本おわった。。。
「南海トラフ巨大地震」は「起こるかもしれない地震」ではなく、「いつか起こる地震」だということを覚えておいて、一人一人が防災意識を持つことが大切になってきます。
地震が起きた時の国からの補償
では、実際に地震が起きた時に国からの補償はどのくらいあるのでしょうか?
結論からいうと、原則日本では自然災害によって受けた私有財産の被害は補償されません
補償されるのは、生きていくのに必要な最低限の物資だけとなっています。
しかし、日本には「被災者生活再建支援制度」という支援制度があり、自然災害によって住宅が損傷を受けた場合に最大300万円の支援金を受け取ることができます。
この「被災者生活再建支援制度」が適用される条件は「10世帯以上の住宅全壊被害が発生した場合」となっています。
支援金は①住宅の被害程度に応じて支給される支援金(基礎支援金)と②住宅の再建方法に応じて支給される支援金(加算支援金)の合計で支給されます。
地震によって住宅が全壊して再建しても、支給額は最大300万円なので、公的支援だけでは災害による被害を補うことはできません。
そのために火災保険や地震保険があるのか。。。
地震保険は火災保険とセット
地震保険は単独で契約することができません。
必ず火災保険とセットで契約する必要があります。
地震保険では下記のような自然災害による被害を補償してくれます。
- 地震
- 噴火
- 津波
ちなみに、火災保険は火災に対しての保険なので、上記が原因による損害は火災保険だけでは補償されません。
地震保険は何を補償してくれるの?
地震保険では以下のものが補償されます
- 住宅の再建や修繕費の補償
- 被害を受けた家財の補償
- 仮住まいの費用補償
特に新築の家はローンが残っている状態で再建によるローンが掛かってくるので、2つの負担が重くのしかかることになります。
地震保険の契約金額
地震保険の契約は、建物と家財のそれぞれで契約します。
契約金額は、火災保険の契約金額の30%~50%の範囲内となっています。
また、建物は5,000万円、家財は1,000万円が契約の限度額となります。
地震保険の保険料
地震保険は以下の条件によって保険料が変わってきます
- 「所在地」
- 「持ち家」「賃貸」
- 「鉄骨・コンクリート(イ構造)」「木造(ロ構造)」
- 「火災保険の契約金額」(契約金額の30~50%)
- 「築年数」「建物の耐震等級」
ちなみに例を挙げると
「北海道」「持ち家」「木造」「建物2,000万円」「家財200万円」「平成に建てた家(建築年割引適用)」とすると、
年間の保険料は約9,000~15,000円となります。
地震保険の保険料は少しずつ値上がりしています。
2019年1月の改定でも約4%値上がりしました。ちなみに北海道は値下がりしました。
いくらもらえるのか
※画像出典:保険料と保険金はいくら?|家族の地震保険 特設サイトより
もらえる金額は契約した保険料によるんだね
保険期間
地震保険の保険期間は1年~最長5年となっています。
それぞれまとめ払いもできます。
今後地震のリスクが高くなるにつれて、保険料も値上がりしていくと予想されます。
資金に余裕のある方はまとめ払いにした方がお得になる可能性があります。
地震保険がある保険会社
地震保険がある会社は20社近くあり、補償内容や保険料が変わってきます。
下記のサイトではいくつかの会社の火災保険料を比較して見積もりしてくれるので、一度試してみましょう。
日々の備えもしておこう
地震保険によって補償されるのは、住宅や家財に対してです。
水や食料などライフラインが止まったことも想定して防災グッズなどを用意して備えておきましょう。
まとめ
- 今後30年以内に「南海トラフ巨大地震」が起こる確率は70~80%
- 日本の約半数が被災者になる
- 国の支援金だけでは補償が不十分
- 地震保険は火災保険とセットで契約
- 地震保険に入っておけば住宅や家財に被害が出ても補償される
- 保険料は少しずつ値上がりしているからまとめ払いがお得
- 火災保険と地震保険を各社で比較して最適な保険選びをしよう
- 防災グッズを備えておいて、いざというときに備えよう
地震は「起きるかもしれない」ではなく「起きるもの」として日々の備えをしっかりとしておきましょう!
自分のことは自分で守れるようにしよう!